ある時、道路に木の芽が出た。大きくなるに従い、人に踏まれ、子どもに葉をむしり取られ、車にひかれる…。けれども太陽の光を浴び、やがて人を癒す大木に。優しいタッチの絵と簡潔な文章、そしてストーリーが、苦しくても頑張って生きていけば必ずいいことに巡り合えると元気づける。まるやまさんは、信毎ホームページ大賞2003の個人・グループ部門の金賞受賞者。
〈信濃毎日新聞2003年12月9日朝刊掲載〉
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生きていると日々いろんなことがあります。身も心も疲れ果てるときがあります。そんなとき手にしたこの一冊。 こころのなかで、「よいしょ…よいしょ…」ときこえてくるように、「もう少し自分を励ましてやろう…」と思うことができました。くじけそうなとき、支えてくれる一冊です。
〈京都在住・絵本作家&イラストレーター〉
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店頭で見かけ、何気なく手にとってみました。表紙に巻かれたグリーンの帯に書かれた「いつかきっと」という言葉が非常に印象的でした。早速購入して、自宅で読んでみて大変、勇気づけられました。シンプルな絵と非常に短い文章の絵本ですが、逆に何か「力強い」ものを感じました。今は会社が倒産したり、リストラされたり、厳しい世の中ですが、この絵本の「主人公」のように私も負けずにがんばろうと思えました。苦悩するビジネスマンにおすすめです。
〈神奈川在住・46歳会社員〉
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大人の癒し系絵本が、またブームのようですが、この本はそうした他の絵本とはちょっと違う印象を受けました。だいたい癒し系絵本…というと、動物が主人公のものが多く、絵もどちらかというとアニメチックなものが多いと思うのですが、この「I will…」は植物、というか雑草でしょうか?、それが主人公で、絵のタッチも独特で、ページに書かれた短文は必要以上もことを語らず、それがかえって鮮烈な印象でした。
〈大阪在住・32歳OL〉
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著者のホームページで「I will…」というこの絵本を知りました。ムービーを見て、その「切ない」音楽と映像がとっても印象的で、ちょうどあることで悩んでいた私にとって、大変癒されるものでした。早速、近所の書店に行ったのですが、置いていなかったので取り寄せてもらいました。(2週間たらずで入荷しました)実際に手にとってみて、とてもコンパクトなサイズの絵本なので、出かける時はカバンに入れて持ち歩いています。心がくじけてしまった時、そっと開いて勇気をもらっています。
〈福岡在住・36歳OL〉
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私は42歳のサラリーマンですが、今のご時世、本当に厳しく、懸命に働いても報いられることはほとんどありません。そんな時、ネットでこの絵本を見つけ、ネットで注文しました。淡々とした話の展開ですが、何やら私自身の日常を見るような思いで何度も読み直しました。「負けてたまるか!」「いつかきっと、オレだって!」…そんな強い気持ちになれました。とてもいい絵本だと思います。
〈東京在住・42歳会社員〉
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絵のタッチが、今まで見かけた絵本とはちょっと異質なので、絵本好きの私としては最初はそれだけの理由で購入しました。でも、読んでみるととても強い衝撃を受けました。ほとんど知られていないようですが、こんないい絵本もあるんですね。何度、叩かれても、踏み潰されても、ひたすら懸命に大きく成長しようとする「主人公」…。ラストシーンとそこに書かれた「決意」は強烈です。がんばらなくっちゃ!って思える絵本です。
〈東京在住・30歳G・デザイナー〉
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こういう絵本がまだ存在することに大変うれしい思いをした。今は何とも「軽薄」な時代で、まじめに生きる人間は往々にして損ばかりすることが多いが、この絵本は、「まじめに生きる」ことの価値を見事に表現しているのではないだろうか?人は生きていく上では誰だって大きな壁に突き当たるものであり、挫折もする。大切なのは「負けない」で立ち上がること…。根性論ではなく、シンプルな前向きさが感じられる作品である。
〈静岡在住・65歳男性〉
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ホームページでプロモーション・ムービーを見て、とっても感動し、早速、本も購入しました。(近所の書店には見当たらなかったので、インターネットで購入しました)ムービーで表現されていることが実際の絵本で見ると、ますます素晴らしく、とても勇気づけられました。誰にでも挫折はあるものだし、大切なことは「負けないで」がんばることなのだ、と思いました。落ち込んだ時、本を開いて、ムービーを見て、切ない音楽で心を癒しています。
〈東京在住・19歳学生〉
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久しぶりに本当の意味での「大人の癒し絵本」に出会ったという感じがする。もちろん、癒しにはいろいろなパターンがあるものだから、「軽い」タッチの著名な作品を否定するわけではないが、やはり心に響くものは、その癒しの感覚が強いものである。著者が体験したことから生まれた作品なのかもしれないが、そうした挫折や屈辱は、必ず多かれ少なかれ誰もが遭遇しなくてはならないことである。そんな時、人が「生きて」いけるのは、同じような境遇でもがんばっている人の存在である。たくさんの人に知ってもらいたい1冊である。
〈東京在住・公務員〉
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